社交不安・あがり症

吃音のある人の多くが抱える社交不安とは?

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吃音と併発していることが知られている社交不安障害(SAD)。社交不安障害とは、どのような症状なのでしょうか?
この記事では吃音と社交不安の関係についてわかりやすく解説しています。

社交不安障害とは


社交不安障害とは、SAD(Social Anxiety Disorder)とも呼ばれ、不安障害に分類されています。以前は、社会不安障害と呼ばれていました。
1993年にアメリカで行われた調査によると、社交不安障害の生涯有病率は13.3%という結果が報告されています。100人のうち13人が人生において1度は社交不安障害になるということです。
日本は欧米に比べると少ないことが知られており、2002年の調査で2.3%という結果でした。(3~5%という報告もあります)とはいえ、日本での精神疾患の中では、うつ病に次ぐ疾患として多くの方が症状を抱えています。
また、その他の不安障害と呼ばれるものには、パニック障害、強迫性障害など、様々な種類のものがあります。吃音症とパニック障害を併せ持つ人もいますが、吃音症と社交不安障害を併せ持つ人の方が多いです。

吃音と社交不安の関係

吃音を持つ人は、社交不安を併せ持つ人が多いことが知られています。吃音がある人は、吃音のない人に比べ4倍発症していると言われています。
吃音のある人は、どもる症状が出るうちに、「どもったらどうしよう」という不安を抱えることが多くなります。社交不安が生活に支障をきたしている場合には、吃音の治療と併用して社交不安障害の治療を行う場合があります。

社交不安になりやすい人とは


社交不安になりやすい人は、「遺伝的要因」と、「なりやすい傾向」を持っている場合があります。

・遺伝的要因

社交不安障害のある人の第一親族(子供)は、血縁がない人(社交不安障害の人が親族にいない人)に比べて、社交不安障害になるリスクが数倍高くなるとされています。

・緊張感や不安感の強い人

もともとストレスのかかる状況において、不安をもちやすく、緊張しやすい人は社交不安になりやすいと言われています。

・人との交流を求めない人

家庭や学校で、挨拶をしない人や1日中1人で過ごすことを好む人などです。つまり、人との交流を本質的にあまり求めない人ということです。

社交不安症状の種類

社交不安障害の主な症状は、以下のようなものがあります。
・スピーチ恐怖
人前で発表するのを恐れることです。
・対人緊張
「失敗できない」という気持ちを強く持ち、人と接するのが不安になることです。
・電話恐怖
電話で応対するのを恐れることです。
・視線恐怖
他人から見つめられるのが怖くなることです。
・赤面恐怖
人前で顔が赤くなることを恐れることです。
・発汗恐怖
人前で汗をかくのが怖くなることです。
・外食恐怖
自分の食べ方が変だと思われるのを恐れ、人前で食事をするのが怖がることです。
・振戦恐怖
自分の手元を見られていることを強く意識したり、手が震えることです。
・排尿恐怖
公共のトイレで用を足すことが怖れることです。
・腹鳴恐怖
お腹が鳴ってしまうことを強く感じることです。

治療について

社交不安障害の症状があり、日常生活に支障がある場合、治療を行っていくことが必要です。主な治療の方法は、薬の服用と認知行動療法が知られています。
・薬の服用
主にSSRIなどの薬を用いて、脳内物質がアンバランスになっているのを調整します。調整することにより、不安感や恐怖感を軽減することに役立ちます。不安感や恐怖感が減ることにより、冷静に考える時間が増えます。
・認知行動療法
不安をもたらす考え方(認知)を修正していくことにより、不安を減らしていきます。社交不安障害の人は、物事をネガティブに考える傾向があるため、その考えるを修正していき、症状を軽減していきます。

まとめ

吃音がある人は社交不安障害を併せて抱えていることがあります。社交不安障害の症状が日常生活に支障をきたす場合は、治療を行う必要があります。吃音の改善と並行して行う事ができますので、まずは専門機関に相談しましょう。

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