吃音の受容・付き合い方

吃音で障害者手帳は取得できるのか?

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社会は吃音のためにどのような補償をしてくれるのでしょうか?障害者手帳の取得は、精神障害なのか身体障害なのでしょうか?
この記事では、吃音の障害者手帳の取得についてわかりやすく説明していきます。

障害者手帳とは


障害者手帳とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳など、障害のある人が取得する手帳です。療育手帳は知的障害のある方に向けて作られたものです。
手帳を取得すると、様々な福祉サービスが受けられます。受けられるサービスは、障害の種類や程度によって異なります。
吃音の場合、医師の診断があれば、精神障害者福祉手帳を取得し、行政の支援を受けることができます。「吃音症」という診断を受けると、精神障害として、精神障害者福祉手帳を取得することができます。
また、精神障害者手帳だけではなく、症状によっては身体障害として、身体障害者手帳を取得できる場合もあります。
申請する基準を満たすために、吃音の診断書を書ける医師が少ないことや、地域によっても異なるため、取得が難しい現状もあります。
障害者手帳の取得は、メリットなどもきちんと確認した上で判断されるのが良いです。
吃音は発達障害にも含まれています。発達障害者支援法(発達障害を持つ人を支援することを定めた法律)の中では、吃音は、発達性言語障害として、支援の対象になっています。

受けられるサービスとは


お住いの行政により、サービスの内容は変わりますが、主に以下のようなサービスを受けることができます。

・所得税や住民税の減税

障害の等級により一定の金額の控除を受けることができます。

・公共交通機関の割引サービス

自治体により異なりますが、公共交通機関の割引サービスが受けれることがあります。

・公共施設の優待

美術館や博物館などの入場料が割引いてもらえることがあります。

・障害者枠での雇用

手帳を取得することにより、ハローワークで障害者枠での雇用の紹介を受けることができます。

デメリットとして

就職をする際に、障害者枠での採用となるため、健常者枠での採用に比べ給与が少なくなることがあります。また、吃音を障害として見られたくないという人にとっては、「障害者として見られること」がデメリットとも言えるでしょう。

手帳の申請を考える前に

自分にとって、吃音の障害者手帳を取得することが本当に必要か、少し考えてみましょう。
手帳を取得することで、一般枠の昇進などを見送らなければいけないこともあります。場合によっては、周囲からの理解があることで、これまでと同じく働けることもあります。
また、手帳を取得することで、気持ちが楽になり、働きやすくなることがあります。吃音のことを気にせずに、障害者枠で働くことができます。

どんな手続きが必要か


以下のような手順で申請を行いますが、手帳の申請には、時間がかかることを理解しておく必要があります。医師に診断書を書いてもらうまで半年以上かかり、その後申請手続き上の時間が1〜2ヶ月かかります。

・申請の手順

精神障害者保健福祉手帳の申請手順は、以下のようになります。
役所で診断書の書式をもらう → 医師に書いてもらう →役所に提出 →行政の審査
それぞれを解説します。

1、診断書の書式をもらう

お住いの地域の役所に行き、障害福祉の担当窓口で、所定の診断書をもらいます。

2、医師に書いてもらう

主治医に診断書を書いてもらいます。ただし、初診から半年以上経たないと診断書は書いてもらえませんので、気をつけて下さい。

3、役所に提出

医師に書いてもらった書類をお住いの地域の役所に提出します。

4、行政の審査

行政の審査を受けてその判定結果により受給できるかどうかや、障害者手帳の等級が決まります。

まとめ

吃音は、医師の診断があれば精神障害者保健福祉手帳を取得することができます。手帳を取得するメリット・デメリットなども考えた上で、申請を行いましょう。

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