直接的アプローチの吃音改善三基準
①基礎発声力
どもらないための発声の基礎ができていますか?
②吃音管理力
吃音をコントロールできますか?
③場面対応力
どんな状況でもどもらずに話せますか?
東京吃音改善研究所では、直接的アプローチの場合には吃音改善三基準を定めています。
また、吃音の改善に取り組むにあたって、何がどう改善されているのかがわかるようにしています。
もくじ
①基礎発声力
まず、自分の吃音の傾向を知ることでそれに対する対策がわかってきます。
②吃音管理力
どうやって吃音を抑えるのか、その対策をしっかり自分のものとして身体で覚えていきます。
③場面対応力
自分が話したい場面で実際にテクニックや楽な発話状態でいられるようにならなければなりません。
人それぞれ発声や環境は異なりますが、お一人お一人の方がそれぞれの課題に挑戦されています。
三基準を基に受講者様が取り組まれている課題の例
・朝礼当番の時に、どもらずに言えるようになりたい
・朝のおはようございますが苦手なので、スムーズに言えるようになりたい
・オフィスで少し離れた方に呼びかける時に、吃音が出ないように話したい
・職場での電話応対でどもらずに話したい 等々。
克服された方の例
(東京都 20代男性)
小学生の頃にご家族から吃音を指摘されたそうで、そこから吃音を意識されたとの事でした。カウンセリングの際には難発が少し出ていて、吃音を隠されておられるご様子でした。
呼吸に問題はありませんでしたが、 技術的な部分での息の調整方法も含め発声トレーニングを進めていきました。単語や文章の練習からコミュニケーションへの練習に切り替わった頃、ご本人曰く「少し良くなってきた」との効果半ばというところで少しお休みされました。
その後もご本人は練習を続けておられ、初回から4~5ヶ月目にして非吃音発声が身体で安定されました。
5回目のセッションにて安定状態を拝見し、修了との判断をさせていただきました。喜ばしい事に、その後、人前でお話をするお仕事に就かれました。
(東京都 10代男性)
セッションには親御様と一緒に来られました。中学校生活においてクラスでの発表などが上手く言えず、本来積極的である性格を活かすために吃音を克服されたいとの事でした。
スポーツをされていたこともあり、練習の感覚を修得するのが得意なご様子で2回目のセッション時には吃音コントロールを理解されていました。
こちらが何も助言しないと時々吃音は出る状態でしたが、発声時の注意点などを伝え実生活で様子をみたところ次回にはご自分でコントロール出来ていました。その後さらに様子を見るため日常生活を過ごしていただいた後、確認のための1回のセッションで修了されました。
あなたは吃音を改善した自分の姿がイメージできますか?
長い間吃音の悩みを抱えていると、もうこのまま自分の吃音は良くならないのではないかと思ってしまいがちです。
まずは、改善した自分をイメージすること。そして、自ら具体的な目標を持つこと。この2点が改善へのモチベーションであり、とても大切です。