吃音とは
吃音とは、言葉を話す時に第一声が詰まって出てこなかったり、連続して発せられたり、引き伸ばしたりすることをいいます。吃音症、どもりとも言われることがあります。
自分の意思とは関係なく、言葉がつっかえてしまうという症状です。WHO(世界保健機構)は、ICD-10(疾病の分類)において吃音を「小児<児童>期及び青年期に通常発症するその他の行動及び情緒の障害」の中に分類しています。
声帯(喉に位置し、声を発する際に振動します)
どもる症状が出ている際には、声帯がスムーズに振動していない状態になります
吃音(どもり)の主な症状
連発
言葉を連続して発する症状です。例えば、「みかん」と言いたい時、「み、み、み、みかん」のような発し方を連発といいます。
難発
言葉が詰まって出てこない症状です。頭の中に言葉が浮かんでいても言葉が詰まって出てこなくなります。最初の第一声が発せられなくような状態です。出そうとして、少ししてから出ることもあります。
特定の言いづらい言葉が常に自覚していたり、話すときに「この言葉は言えない」と予測するため予期不安が起きることがあります。
伸発
言葉を引き伸ばして発しる症状です。例えば、「みかん」と言うときに「みーーかん」と言ってしまう症状です。
吃音(どもり)の種類
吃音には幼少期から10代前半までの発達性吃音と、その他の吃音(ストレスなどによる心因性吃音(10代後半以降に発症)、脳の損傷などによる神経原生吃音)があります。
吃音(どもり)の原因
発達性吃音の原因は、70%が体質であると言われています。つっかえやすい何らかの要因をもともと持っているということです。
しかし、この体質を持っていても吃音にならなかったり、大人になるまでに自然治癒する人もいます。
獲得性吃音の原因には脳の損傷など、心因性吃音の原因にはストレスなどの心理的な要因などがそれぞれあります。
吃音(どもり)の特徴
症状と共に、以下のような行動が伴うことがあります。
随伴運動
体などの反動をつけて言葉を出そうとする行動
言い換え
言いづらい言葉を言い換える
回避
話すことを避ける
その他
考えているふり、わからないふり、リズムをとって話すなど人によって異なりますがたくさんの工夫が見られます。
吃音(どもり)の治療
吃音の治療は、誰にでも通じる万能な方法はありません。しかし、その人の吃音に合わせた方法を用いたり、いくつかの方法を組み合わせたりして改善・治癒を目指します。
主に、言語トレーニングやイメージトレーニング、心理カウンセリングなどで症状と心理的負担を減らしていきます。
吃音は言葉だけの問題ではありません
吃音は単に言葉がどもることだけが問題ではありません。言葉が詰まったりどもったりすることによって自尊心が傷つき、恥をかくことへの恐れや不安が常につきまとうことがあります。
そのため、学齢期や思春期には学校で思うように話せない辛さや、時には心無いからかいなどに苦しむことがあります。社会人になると主に「仕事と吃音」がテーマになり、困難な場面に直面し一人苦しむことがあります。
このような当事者の苦しみを少しでも軽減するためには、周囲が吃音への正しい理解を示すことがとても大切です。
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