吃音をお持ちのお子さんとの接し方について
吃音を持つお子様の保護者の方から、メールやお電話にてお問い合わせをいただいております。
その際にお伝えしている望ましい環境について、アメリカ吃音財団の
「子どもと話すときの7つのヒント」をご紹介しています。
以下、ご参考になさって下さい。
子どもと話すときの7つのヒント
アメリカ吃音財団
1、ゆったり話す
時々休みながら、ゆとりをもってお子さんと話して下さい。
あなたが話すときは、お子さんが話した後、少し間を置いてから話すようにしてください。
あなた自身が楽にリラックスして話すという事はとても有効で、
「落ち着きなさい」や「ゆっくりもう一度言って」などのアドバイスよりも、はるかに効果的です。
子どもたちによっては、ゆったりした時間を取り入れてあげる期間を持つ事も良いでしょう。
2、十分に聞いてあげて下さい。
お子さんの話を聞き、注意を傾けるための時間を増やしていきましょう。
お子さんが話している間は他の事を何もしないという意味ではありません。
3、質問について
質問するという事は、日常の当たり前のことですが、連続して質問するのは控えましょう。
お子さんが何か言った時には、コメントをしてあげるのは良いです。
そして、待つ事です。
4、順番に交代しましょう。
家族全員が順番に交代して話したり聞いたりしましょう。
ちゃんと聞いてもらっている時には、お子さんは楽に話せるのです。
5、自信をつける事。
自信をつけるために励ましの言葉を用いましょう。
例えば、ただ「すごいね!」と言うより、
「おもちゃの片付け方が上手ね!とっても助かるわ。」などと言ってあげる等。
運動能力や整理整頓、しっかりしていることやよく周りを見ていることなど、話すこととは関係ない強みを褒めてあげて下さい。
6、特別な時間。
毎日決まった時間にお子さんだけに意識を向けるひとときを持って下さい。
(テレビやi padやiPhoneなどを用いない)この静かで落ち着いた時間は、お子さんの自信を培います。
たった5分でも変化をもたらす事ができます。
7、通常の規則を用いましょう。
吃音のないお子さんと同じように、育てましょう。
保護者様自身も楽にいきましょう
また、お話を伺う中で、(特にお母さん)に感じることは、
育児や家事、またはお仕事などで保護者様もお疲れになられていることです。
お子様はもちろん、保護者様に関わるプレッシャーも少なくし、
楽に自然体にお過ごしになられることをご提案させていただきます。
大人である私たちもありのままの自分を大切にし、認めていきましょう。
そのような姿勢がお子さんにも自然に伝わります。