お子さんに吃音があると、ことばの教室の利用を考える保護者の方がいらっしゃいます。
この記事では「ことばの教室は、どんなことをしているの?」という疑問にお答えしていきます。
記事を読むことで、ことばの教室を利用するメリットがわかるようになります。
もくじ
ことばの教室とは
ことばの教室とは、言葉を発音する「構音」に課題があったり、吃音を持っていたりする子供が通級するところです。その他、ことばの理解や表現など、一人一人のお子さんの課題に合わせた支援がなされています。対象は、主に小学生です。
ことばの教室は、子どもの自信を育む場として利用されています。基本的には、どもりを治す指導はしていませんが、希望があれば、「楽などもり方」「楽な話し方」を指導してくれる場合もあります。
マンツーマンの指導が原則なため、ことばの教室の先生は、子供を支えてくれる大きな存在です。
また、吃音の基礎を学ぶことができます。「どうしてどもるのか」を知ることにより、疑問が解消され気持ちが楽になることもあります。また、吃音について、「どう思っているか」「どう考えているか」を話し合うことにより、なかなか周囲の人に言えない気持ちを整理することができます。
そして、担任の先生に、本人の吃音について連携を取ってもらえます。吃音のことがよくわからない先生に、基本的な吃音の知識を伝えていただくこともできます。先生に吃音を理解してもらうことで、教室でのサポートが受けやすくなります。本人への配慮などを、ことばの教室からお願いしてもらうことも可能です。
ことばの教室は、教育機関が行っているため無料です。参加する際には、授業を欠席扱いされずに参加することができます。
他には、どんなことをしているの?
グループ活動
先輩や他校の生徒との交流などを行っているところもあります。吃音がある同世代の子たちと触れ合うことによって、「自分一人ではない」と思うことができます。
保護者懇談会
吃音を持つ子の親御さんの悩みを、共有する場として、保護者懇談会があります。「家で子供とどう接しているか」など、保護者同士の悩みを共有しながら解決を探すことが目的です。
保護者の方も情報が少ないと心細くなりますが、同じ悩みを共有することにより、吃音を持つ子どもへの関わり方のヒントが生まれます。
利用をするには
入学前なら、市が行っている就学相談で相談することもできます。入学後は、学校の先生に相談することで、ご紹介いただけます。
面談を行い、審査を経て、通級指導が開始されます。お子さんの状態や状況によっては、ことばの教室への通級がなされないこともあります。
まとめ
ことばの教室は、吃音のある子どもの自信を育む場です。子ども自身が吃音のことを学んだり、気持ちを整理したりすることができます。
利用にあったっては、入学前は、市が行っている就学相談、入学後は、担任の先生に相談し、申請することができます。