どもりと吃音って違うんですか?
どもりと吃音は同じです。
話す時につっかえてなめらかに言葉が言えないことを「どもる」といいます。
吃音とは「どもること」とそれに伴う問題を抱えた症状をいいます。
吃音症とも呼ばれています。
一般的には、吃音といっても耳慣れない方も多いと思います。
「何て読むの?」とよく聞かれることがあります。
「きつおん」と読みます。
「かむ」ということ
よく、テレビ等で言い間違えたり、言葉がつまることを「かむ」と言いますが、
これも言葉の非流暢性といって言葉がなめらかに出ないことを表しています。
ただ、吃音というのは自分のペースでコントロールすることが難しいのです。
進展していくと特にコントロールができなくなります。
「私も時々どもるよ」と笑顔で言う人は、単にかんでしまうということを意味している場合が多く、思い悩んでしまうような吃音とは違うことがあります。
吃音の場合、どもらないように工夫をしたりしているうちに人前ではわからなくなり、周りの人が気づいていなかったり、理解が得られないことも少なくありません。
「もっとゆっくり話せばいいのに」と他人が言うことがありますが、そういう問題ではないのです。
話したくても言葉が出てこない悩みを誰にも言えずに、悩みが深刻になってしまってから初めて誰かにカミングアウトしたりすることもあるでしょう。
言葉の問題だけではないのです
吃音とは、言葉の問題だけではありません。
どもる時に伴う感情や、苦手な場面等の問題も含め、どもるという言葉の症状以外にも様々な問題をはらんでいます。
軽くどもって何も気にならない程度なら、それほど深刻にはならないのです。
社会生活の中で、人とのコミュニケーションの中で、多くの悩みを抱えているのが吃音の特徴といえるでしょう。