受講者様の回復のプロセスをご紹介します。
当然のことながら吃音の問題は個人差があり、誰もが一様に同じ方法で改善されるわけではありません。一人一人の取り組みの中で、それぞれの成功体験を経て改善は進みます。
20代 男性
この方はセッションを受講中ですが、現在は良くなって来られたので少し間隔を開けて通っておられます。
そうして、日常生活での気づきをたくさん得ていただき、吃音の管理ができるように進めています。
以下、ご本人様のご感想の原文です。
2016年7月31日~3月現在まで(7~8ヶ月・計約10回ほど)受講させていただきました。
【受講前の状態】
吃音があるという認識が自分の中に深くありました。友人、家族の前でも、出ない言葉があり、上司など、目上の方の前では出ない言葉が増え、プレゼンなど緊張する場ではほとんど言葉が出せませんでした。(話すことが嫌ではなかったので、友人からはどこまでひどい吃音とは思われていませんでした)
吃音が一番のコンプレックスでした。何をするにも話すことから逃げたいと思っていました。
「吃音だから自分はなにもできない」と思っていました。【3月現在の状態】
吃音が改善されました(一番大変な時の30~40%くらいになりました。)
友人や家族の前ではほぼどもらずに話せるようになり、プレゼンも調子が良い時は少し難発がある程度。ダメな時でも、以前のように何も話せないという事はなく、話すべき事はどもりながらでも話すことができるようになりました。なぜどもってしまうのかが理解できず、以前は失敗してはへこむというスパイラルでしたが、吃音の仕組みを知る事ができ、どもっても不安になる事が少なくなりました。
一番嬉しかった事は、吃音が一番のコンプレックスではなくなった事です。その事による別の自分の問題、自分が何をしたい(今までは、自然と無理だと思っていた)という気持ちが見えるようになった事です。
発声の方法から、行動思考まで、いろいろと教えていただきました。ありがとうございました。
【今後】
自分の目的を明確にし、達成できるように努力したい以前より自分を攻めその事がスパイラルとなり吃音につながる事は少なくなったが、とっさの緊張やショックで特有の孤独プレッシャーを感じ、声が出なくなる事があるので、改善したいです。
現在の課題に挑戦されている最中ですので、今後さらなる安定・改善に向かっています。今回は認知と行動へのアプローチで改善されたケースです。当然ながら、ご本人の取り組みへの努力・姿勢が結果に大きく影響されています。