吃音の二次的行動について
随伴運動(手や身体の勢いをつけて話そうとする行為)を含め、吃音症状に伴う行動を二次的行動といいます。
症状の一つ一つは改めて細かく触れていきますので、
ここではどのようなものがあるのかを見ていきます。
吃音の二次的行動一覧
もくじ
語句の繰り返し
「あの、あの、あの、」などと繰り返す。
挿入
話そうとする言葉の前に余計な言葉を入れてしまう。
言い直し
上手く言えるまで言い直す。
中止
途中で言葉を言うのを止めてしまう。
とぎれ
会話がとぎれる。
不自然な間
会話の間の不自然な間がある。
速度変更
早く言い終えようとして発話の早さを変化させる
大きさ、高さなど声質の変化
残気発声
残っている息を用いて言い切ろうとする
異常呼吸
発話の際に異常な呼吸が伴う
口腔・顔面の運動・緊張
まばたき等の動きをつけて発語する
頭部・頸部の運動・緊張
横を向いたり、首を動かしたりして発語する
四肢の運動・緊張
身体の反動等をつけて発語する
助走(挿入など)
勢いをつけて発語する
延期(考えるふりなど)
考えるふり等をして発語のタイミングを変える
回避(発語の放棄)
発語を避ける
言い換え(言い易い言葉、不自然な言葉など)
言いづらい言葉を他の言葉に言い換える
以上、たくさんの二次的行動があります。
改善に向けて
一つお伝えする点としては、
二次的症状は吃音が進展して現れるという事です。
また、二次的行動をどう変えていくのか、また、改善するに従いどう変わっていくのか、改善には二次的行動にも当然変化は必要です。