吃音の症状と種類

吃音の二次的行動について

吃音の二次的行動について

 

 

 

随伴運動(手や身体の勢いをつけて話そうとする行為)を含め、吃音症状に伴う行動を二次的行動といいます。

症状の一つ一つは改めて細かく触れていきますので、

ここではどのようなものがあるのかを見ていきます。






吃音の二次的行動一覧




語句の繰り返し

「あの、あの、あの、」などと繰り返す。

挿入

話そうとする言葉の前に余計な言葉を入れてしまう。

言い直し

上手く言えるまで言い直す。

中止

途中で言葉を言うのを止めてしまう。

とぎれ

会話がとぎれる。

不自然な間

会話の間の不自然な間がある。

速度変更

早く言い終えようとして発話の早さを変化させる

大きさ、高さなど声質の変化

残気発声

残っている息を用いて言い切ろうとする

異常呼吸

発話の際に異常な呼吸が伴う

口腔・顔面の運動・緊張

まばたき等の動きをつけて発語する

頭部・頸部の運動・緊張

横を向いたり、首を動かしたりして発語する

四肢の運動・緊張

身体の反動等をつけて発語する

助走(挿入など)

勢いをつけて発語する

延期(考えるふりなど)

考えるふり等をして発語のタイミングを変える

回避(発語の放棄)

発語を避ける

言い換え(言い易い言葉、不自然な言葉など)

言いづらい言葉を他の言葉に言い換える





以上、たくさんの二次的行動があります。




改善に向けて



 

一つお伝えする点としては、

二次的症状は吃音が進展して現れるという事です。

また、二次的行動をどう変えていくのか、また、改善するに従いどう変わっていくのか、改善には二次的行動にも当然変化は必要です。

 

二次的行動にも目を向け改善を進めていくことが大切です。

  • この記事を書いた人

畦地 泰夫

東京吃音改善研究所代表。公認心理師。国際流暢性学会(IFA)会員。日本吃音流暢性障害学会会員。日本コミュニケーション障害学会会員。1人ひとりに合わせた吃音改善を掲げ東京吃音改善研究所を設立。吃音症、社交不安障害のカウンセリング実績は1万回以上。

よく読まれている記事

1

吃音があることにより就活の面接で悩む人はたくさんいます。吃音がある人にとって、就活は人生の中で最も苦手な場面と言っても過言ではありません。 そのため吃音がある多くの人は「吃音があっても就職できるのか? ...

2

10代 男性 セッション開始前までは、吃音がひどく、対処法もわからず毎日頭の中に「吃り」という言葉が浮かんでいた。 セッションを通じて具体的にフィジカル面だけでなく「吃音」への心持ちが変わった。 学校 ...

3

吃音に悩む人は、仕事の電話で吃音のために会社名が言えないことの不安を抱えていたり、プレゼンなどの発表場面に何日も前から心配していることも少なくありません。 時には、ずっと吃音のことばかり考えてしまうこ ...

4

この度、集英社マーガレットの新連載・花松あやか先生の作品「蕾とメテオ」への取材協力させていただきました! 吃音についてお話しさせていただく素敵な機会をいただいたことに感謝しています。 拝読させていただ ...

5

30代 女性 最初ここに通う前は、上手く話せず、電話すらちゃんととれない自分にすごく苦しんでいました。もっと上手に話せたら・・・普通の人みたいに何も気にせず楽に話せたらどんなに良いだろう・・・そういう ...

6

受講後4年が経過された方に、フォローアップセッションを行いました 4年半前に東京吃音改善研究所の吃音改善セッションを受講されていた野呂さん(仮名)。 今回は、その後の経過についてLINEでのフォローア ...

7

吃音で大学生活が不安で、どうしたらいいのか悩んでいるあなたへ 吃音さえなければ 「なぜ、言葉が詰まるのだろう?吃音さえなければ、もっと楽しく過ごせるのに。」と考えている大学生は少なくありません。 10 ...

-吃音の症状と種類
-, , , , , , , ,