吃音の女の子を題材にした漫画といえば押見修造さんの「志乃ちゃんは自分の名前がいえない」が有名です。この記事では、「吃音を題材にした漫画」をご紹介していきます。
もくじ
志乃ちゃんは自分の名前が言えない
作品
高校1年生の大島志乃ちゃんには、吃音があるという設定です。入学時の自己紹介で大きくどもってしまい、そこから吃音を抱えながら彼女の高校生活の頑張りを描いている素晴らしい作品です。
特に、自己紹介のシーンでは、吃音を抱える人の苦悩の瞬間がリアルに描かれており、当事者であるならば、この漫画を見れば、主人公と同じ思いに駆られることでしょう。この作品は映画化されるほど、人気の作品です。
作者:押見修造さんについて
作者の押見修造さんは吃音の当事者でもあります。「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のあとがきには、押見さんご自身の吃音経験が書かれています。
また、押見さんは、吃音であるがゆえに、人の表情や仕草から感情を読み取る能力が発達されたそうです。吃音でなかったら、漫画家になれなかったと述べられています。
押見修造さんは、他にも「悪の華」「ぼくは麻里のなか」「ハピネス」をはじめ、人気のある作品をたくさん描かれています。
作品の中に用いられる繊細な描写は、読み手を作品の世界に引き込んでいきます。この記事を書いている私も押見修造さんのファンであり、代表作をはじめ、たくさん作品を読ませていただきました。
その他の漫画作品
その他の吃音を題材とした作品をご紹介していきます。
俺の人魚姫 雪居ゆき
この漫画は、ボーイズラブの作品です。主人公の若者は吃音を抱え、工場で働く日々。幼い頃に自分をいじめっ子から助けてくれた、悠馬という同世代の男性との関わりを描いた、切なく泣ける作品です。
どもる私がコンプレックスを解消できるその日まで 安藤たかゆき
吃音の当事者である作者が、自身の吃音経験を基に描いた漫画です。ニコニコ静画で見ることができます。吃音の辛い場面など、たくさん描かれています。
番外編
ろくでなしblues 森田まさのり
帝拳高校を舞台に繰り広げられるヤンキー漫画。実在するボクサーやミュージシャンをモチーフにしたキャラクター、独特な言い回しなど、面白さ満載です。少年ジャンプで連載されていた当時は人気漫画でした。
主人公の前田大尊は、けんかが強く、かっこいいキャラクターです。怒るとろれつが回らなくなり、どもり始めます。
この漫画は、吃音をテーマにした漫画ではありませんし、主人公は吃音症とは言い難いのですが、「どもる」ことを個性として描いている点が良いです。勝手ながらご紹介させていただきました。
まとめ
吃音を題材に書かれた漫画は、 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」などが有名です。その他にも、いくつか吃音の漫画はあります。