吃音の症状と種類

随伴運動 とは|吃音の症状 東京吃音改善研究所

 

 

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随伴運動について


随伴運動とは、吃音から脱しようとして発語の際に伴う身体の動きのことをいいます。


例えば、言葉が出づらい時に「パシっ」と膝を叩きながら発語する。

言葉が出しづらい時に口を歪めて反動をつけて発語しようとする。

足裏を地面で「ドン!」とついて発語しようとする。


他にも舌を出したり、首を振ったり、横向いたり…等々。

たくさんの随伴運動があります。


これらは吃音の状態(難発ブロック)から抜け出そうとして行ってしまう行為です。



随伴運動は、次第に効かなくなってきます


最初は反動を用いて言葉が出ることもありますが、だんだん効かなくなってくることが多く、
次第にまた違った他の動きを見つけてみたりします。


新しいものもまた続けていると効かなくなってくる。
もしくは、随伴運動自体が効かなくなってきます。

中には自分では気づかないまま無意識のうちに身についてしまっている方もいらっしゃいます。




随伴運動を止めていきましょう

いずれにしても不自然な動きを伴いますので、極力無くしていった方が良いでしょう。

随伴運動を出さないように取り組みながらも、そのこと自体をあまり気にし過ぎて緊張するのは良くないので、とらわれ過ぎないようにしていきましょう。

余談ですが、
私が子供の頃に母親に買ってもらった吃音矯正のやり方が録音されたカセットテープがあったのですが、そこには膝をトントン叩きながら発語する練習が収録されていました。
今思えば、随伴運動を作っているのと同じでした。

当然効果はありませんでした。

吃音の改善は随伴をまず使わないようにしていき、進めていきましょう。

  • この記事を書いた人

畦地 泰夫

東京吃音改善研究所代表。公認心理師。国際流暢性学会(IFA)会員。日本吃音流暢性障害学会会員。日本コミュニケーション障害学会会員。1人ひとりに合わせた吃音改善を掲げ東京吃音改善研究所を設立。吃音症、社交不安障害のカウンセリング実績は1万回以上。

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