ディストラクションについて
実はこれは吃音の改善にとってはとても重要な内容です。
吃音改善の手法には声の出し方を少し変えることで一時的に吃音を抑えていくものがあります。
吃音への注意を一時的に転換させるわけです。
一時は良くなったかのように思われますが、身体が慣れてくることによりだんだん吃音が戻ってきます。
これをディストラクション効果といいます。
個人差はありますが、こうすることによって一時的に吃音が出なくなります。
しかし効果は長続きしません。
吃音が良くなるのであれば様々な方途があっても良いと思いますが、続かなければ意味はありません。
そして、人に合わせずに決まり決まった手法で発声の強化等を行うとディストラクションとなることが多いです。
全ての吃音に対して同じその手法を使い改善を試みるということです。
良くなった人もいるかしれませんが、やはり一つの手法だけで吃音の改善を試みるのは限界があると思います。
自分の吃音を適切に捉えて、効果が続く方法を試みていくべきでしょう。